滲出液を出し続けるアトピーの患者さん

足の裏以外のほぼ全身から滲出液が出ている。足の裏はシワが深くややしっとりとして温度が低い。

「体中から滲出液が出て痒くて痛くて動けません。」

脈診の結果は湿熱。

「主治医からは身体に溜まったステロイド剤や添加物・農薬などが滲出液となって出てきているので、止めずに出し続けなさいと言われています。」 

こう話す患者さんはこのひと月だけで何人いるだろうか。

「夜もつらくてほとんど寝られません。布団も湿ってしまって敷き布団の裏にはカビのようなものが・・・。」

湿熱が激しいとステロイド剤は効かない。

「そうなんです。それで病院を何軒か変わり今の主治医にたどり着いたんです。主治医の言われることは分かるんですけど、つらくて今は休職しています。」

この方の湿熱は、脾(胃腸)が弱いため添加物・農薬・塩素などを徹底的に除去して食べても湿(未消化物)が溜まり、湿の量が過ぎると熱を帯び湿熱になる。

湿熱は炎症を起こしアトピー性皮膚炎や膠原病の原因になる。

この方の滲出液はステロイド剤や添加物・農薬が出ているのではなく、日々の飲食した物から発生した湿熱が滲出液になっている。

滲出液にはいくつも原因と種類があり、それを見極め治療を行なわなければ良くならない。

この方の治療は湿熱の発生源である脾の治療を根本にする。

湿熱を取り除くことだけを考え治療をすると、根本の脾の温度が下がりさらに湿が溜まりやすくなり治らない。

脾の消化能力を強くすることを第一に、湿熱の除去は第二として、常に脾の状態を確認しながら治療を進める。

「○○さんは消化の良い食事を心掛けてください。今はそれだけで良いです。肌が落ち着いてきたら軽い運動を始めましょう。」

この方は運動が好きではないのだが脾に問題があるとそうなりやすい。

「散歩や軽く走るくらいなら私にもできます。早く運動ができるように食事に気を付けてみます。」

食事は添加物や農薬や塩素を考えるのではなく、この方に必要な食材と調理法を脈から判断する。