「全身にアトピーがあって、特に上半身がひどくて、赤く乾燥して肌が硬く腫れています。固いでき物と出血とカサブタがあって、化膿しているところもあります。痒みも強くて仕事に支障がでて困っています。」
全身が火傷をしたように真っ赤になっていて腫れも強い。 典型的な熱毒の症状だ。
熱が血に入り込むと血の流れに沿って全身にアトピー性皮膚炎が拡がり、熱が極めて強いとでき物が現れ化膿する。
「痛みがあって微熱が出るときもあります。」
脈診の結果は熱毒。熱がひどく、血が沸いて毒性を発揮する。
飲酒・喫煙と辛い物の摂取が多いようだが最大の原因はストレスだ。
「ええ、管理職になってからはストレスが多く酒もたばこも増えました。」
と話し、小さくタメ息をついた。
タメ息というのは、気の流れの滞りを表す。ストレスから気が滞り、ストレスが極まると火が現れ炎上する。
炎上は燃え上がることで、上半身の赤みが強いのはこのためだ。
原因はやはりストレス・気苦労。過労のために血を消耗し、炎上する火を抑えられないという背景もある。
「仕事、やめようかな・・・。」
炎上する火を消す方法はある。しかしのんびりしているとカポジを発症してしまう。急いで治療を進めないといけない。
仕事のことは肌が落ち着いてからもう一度考えてほしい。