アトピーお母さんの出産

かわいい赤ちゃんと久しぶりの対面。

六ヶ月健診も無事に終わり様子を見せてもらった。

肌は生まれて間もない時と変わらず、ツルツルすべすべでとてもきれいな様子。

お母さんの肌も良い。

最初の来院は妊娠初期だった。

「先日妊娠がわかりました。私は何年もの間、アトピーがひどくなったり良くなったりを繰り返していますが、生まれてくる子供に影響はないでしょうか?もし子供もアトピーになってしまったら・・・。」

皮膚は乾燥して肥厚し、表面はひび割れ細かく剥がれている。

色は薄黒く、掻いた部分に少量の出血がみられる。

血の不足が原因で、風燥が発生している。

風が強い痒みを生み、燥がひどく乾燥させる。

血を増やすことが治療になり、血が増えれば、風はやみ、燥はなくなる。

妊娠・出産・育児(授乳)でも、血は最も大切なものだ。

妊娠中の胎児の発育、出産時のお母さんの体力、出産後の体力回復、母乳、そして全ての時期に必要なお母さんの安定した精神力。

血が少なくては、アトピー性皮膚炎と妊娠・出産・育児のすべてに支障がでる。

脈はかなり細いが、輪郭に張りが残っている。

血は少ないが、血を作る力はまだ残っている。

「血を増やすことが、○○さんの乾燥したアトピー性皮膚炎の根本治療です。今は出産を控えています。治療と同時に養生法をしっかり行なって下さい。」

「何をするのですか?」

「普通のことなんですが、とても大切なことです。腹八分目でよく噛むこと。昼間はしっかり動くこと。夜は早く寝ること。食事はご飯を中心に和食を基本にしてください。」

この方は腸胃積熱がないので、食物アレルギーを神経質に考えなくても良い。

「この養生法は治療になりますが、この反対のことはアトピー性皮膚炎を悪化させます。きれいな血を増やし無駄に血を消耗しない方法で、赤ちゃんのためになり親子の万病を防ぎます。」

その後は悪い時もあったが、しだいに肌は落ち着き元気な赤ちゃんが生まれた。

「育児は大変だけど、かわいいこの子のためにかんばります。」

顔の相がよい。

しっかり血を作れているようだ。

もう治療の必要はないだろう。