パンと胃腸とアトピー性皮膚炎

「パンをできるだけ避けてください。やめられるならそれが一番良いです。」

「やめないといけないですか?お医者さんからは小麦のアレルギーはあるけど、たくさん食べなければ問題ないといわれました。」

東洋医学は食べ物をアレルギーの数値や栄養価では考えない。

脈診の結果は腸胃積熱。

胃腸にたまった熱が外へ排出できない状態で、その熱が肌を焼きアトピー性皮膚炎を発症させる。

原因は子供の頃から食べている小麦粉(パン)で、根本には小麦粉を消化できない胃腸の弱さがある。

小麦を小麦粉にすると性質が変わり、少しの毒性であるがその性質は温性で、食べるごとに腹に熱をため、痰湿の性質もあるのでしつこく腹に残る。

食べ続けると腸胃積熱となり、様々な食べ物にアレルギーを示すようになる。大切な米や味噌・醤油などにもアレルギー反応が現れる。

温性・痰湿の性質をあわせ持つ小麦粉を、離乳食の時から食べ続けた為に、胃腸に熱を持ち、小麦粉以外の様々な食べ物にもアレルギーを持つようになった。

この方はいろいろな食べ物にアレルギーがあるのではなく、小麦粉を食べ続けた為に、いろいろな食べ物に対してアレルギーが現れるようになったのだ。

腸胃積熱という考え方はアトピー性皮膚炎だけでなく、治療の難しい膠原病などの改善の手掛かりになる。

「農薬や添加物を避けて、材料も良いものばかり選んでいますが、だめですか?」

小麦粉の性質が問題なので、他を気を付けてもどうにもならない。