手の傷口が塞がらないアトピー

「全身にアトピーがあって、手のアカギレのような傷口がなかなか塞がりません。水を使うと痛いし、お客さん相手の仕事で見た目も気になります。」

手の傷口は暗い赤色で周辺に硬い結節があり、顔や手足のシワは深く、全身が赤黒く乾燥している。

かなり気を使う仕事なのか、気滞が進んでいる。

脈診の結果は気滞血オ。

気の流れが滞っているため、血が流れず血オ(古い血)が溜まる。血オが溜まると気の流れを邪魔し、気滞と血オの悪循環から抜け出せなくなる。

傷口が塞がらないのは気滞のためで、新しい血が流れず傷口を修復できない。傷口が暗い赤色なのは、血オが溜まっているためだ。

気滞血オは気滞から始まるが、この方の気滞の原因はストレスである。

「仕事で一日中気を使っています。医師からもストレスが原因でアトピーが長引いていると言われました。ストレスをためないようにと言われても、仕事なのでどうにもなりません。」

確かにストレスをためないようにすることは難しい。

東洋医学においてストレスの影響を直接受けるのは肝で、肝は気を巡らせる働きをしているが弱ると気の流れが滞り気滞になる。

この方のアトピー性皮膚炎は気滞を改善し気血を巡らせ血オを散らすことが治療のカギになり、さらにストレスに影響されない強い肝をつくることが根本治療になる。

ストレスが加わると胸で浅く呼吸をしてしまうが、しっかりと腹で呼吸すると気は動く。気滞が起こるとタメ息をつくようになるが、タメ息をすると滞った気が少しの間だけ動く。気が付かないうちに身体が気を動かそうとしているのだ。

「知らないうちにタメ息をついているようで注意されたことがあります。それも結構多いようです。」

原因を見極めれば、この方のような長患いのアトピー性皮膚炎であっても治療法はある。